ブログTOPに戻る

新潟県新潟市・新発田市の印刷会社・(株)福島印刷のブログです。

春の日に

ぐっと気温が上がった9日、息子を乗せて新潟市近郊をドライブしました。
新発田市から周辺の山を望む風景は、この季節が一番美しいといつも思います。真っ白な雪に覆われている真冬よりも、雪が溶け始めた春の方がより美しく、心をはっと奪われます。何というか、神を感じる美しさです。
自然、ことに山の、人智を超えた美しさに惹かれます。
今も覚えているのは、小学校のとき登った、静岡県の山の頂上からの風景。大きくうねる雲海にきらめく光が差し込み、この世のものと思えない不思議な感覚にとらわれました。
後に大学生になって山登りを始めた原点には、あの風景があったように思います。
地球温暖化を始めとする環境問題というと、自分の生活とは切り離された世界の話のようにも思いがちです。しかし、尊さすら感じさせるこの風景を守ることだと考えると、どこかよそにあるように錯覚していた問題が、自分の問題になってきます。
季節の便り
author : fukushima-p | - | -

自動車免許の思い出

最近、新潟市近辺で車を運転していると、よく「仮免許運転中」の札を下げた教習車を見かけます。運転者は心なしか、若い方々が多いようす。高校などを卒業した方々が免許取得に励む季節です。教習者の後ろをゆっくり走りながら、私自身が免許を取得した大学時代のことを思い出しました。
当時、通ったのは東京の自動車学校。ある段階までは順調に進みましたが、就職活動などで取り紛れ、しばらく足が遠のきました。期限切れ近くなってようやく重い腰を上げ、夏休みの宿題を9月1日の朝までやり続ける性格を呪いながら、頑張って通いました。
苦労したのが実は最後のペーパーテスト。設問は単純で丸暗記すればいいとよく言われますが、ひっかけではないかと難しく考えすぎたのか何なのか、何度受けても合格点に達しません。世の中の人は何でみんな簡単に免許を取れるのだろうと絶望的な気分になりました。
そしてようやく合格できたのは、何と期限切れ当日。今日受からなければ教習所にもう一度お金を払ってやり直し、という日でした。事情を知っていた係官がしみじみ「無事故を祈ってますよ」とおっしゃったのを、今も覚えています。
お陰様で、あれから十年余り無事故。私の場合は、免許証を見る度に、その重さを感じます。
日々つれづれ日記
author : fukushima-p | - | -

東京タワー

建設中の東京スカイツリーの高さが、先月末、東京タワーの333メートルを抜いたというニュースを聞きました。
多くの人がそうであるように、私も東京タワーにはあこがれに近い思いを抱いてきました。
まして私が生まれ育ったのは西日本。小学6年生のときに初めてその地を踏むまで、東京はあこがれの都会であり、東京タワーはその象徴でした。高校卒業後、6年余りを過ごしたときも、東京タワーを見ると、なぜかほっとした気分になり、上っても決して見えない故郷を、少々感傷的に思い出したものでした。
「日本で一番高い建物」の存在を何で知ったのかは覚えていませんが、ごく小さいころから鉄塔を見る度に「東京タワーだ!」と騒いでいた記憶があります。
新潟―東京は新幹線でわずか2時間。この地に育つ息子にとって、東京は日帰りで行ける手近な場所になるのでしょうか。それとも世界一の建物になる「スカイツリー」に、大都市へのあこがれを重ね抱くのでしょうか。
日々つれづれ日記
author : fukushima-p | - | -

切手シート

ある朝、私の机の上を見ていた家人が悲鳴に近い声をあげました。
「使っちゃったの!」
今年の年賀状が当たり、景品でもらった切手シートのことです。
切手シートの残骸を見つけた家人の声は驚きに満ちていました。
ものぐさな私の分まで、家人が「あたり」をチェックしてくれ、2枚の4等切手シートに交換。
私は手紙を書くことが多く、ちょうど切手を切らしていたので、迷うことなく新潟市内に住む知人へのはがきに使いました。今年に限ったことではなく、毎年、あたりのはがきをくれた人に報告かたがた春の便りを書くことがよくあります。
しかし家人にとっては、「貴重な記念切手だから取っておくと思ったのに」ということ。取っておいてどうするのか、と尋ねると「時々眺めてにやにやする」
家人が出かけた会合でこの話をしたところ、その場にいた5人の男性は全員「とっておく」、女性1人は「使うでしょ!」と言っていたそうです。
男性はロマンチスト、女性は現実主義。
結婚は異文化との出合い。
そんな思いが頭をめぐりました。
日々つれづれ日記
author : fukushima-p | - | -