ブログTOPに戻る

新潟県新潟市・新発田市の印刷会社・(株)福島印刷のブログです。
<< みんな誰かの・・ | TOP | 育児の正解 >>

90歳の底力

西日本に住み、まもなく90歳になる祖母が入院しました。
腰が痛いというので、整形外科に連れていくと、腰の骨が折れていたそう。
本人もいつどうやって折れたのか記憶にないらしく、周囲を呆れさせました。
入院は2、3か月になるそうで、不自由な病院暮らしにさぞ嫌気がさしているだろうと思うと、早くお見舞いに駆けつけたい思いです。
両親が共働きだったので、私はこの祖母と小さいころのたくさんの時間を過ごしました。価値観を形成する上で、大きな影響を受けた一人です。
忍耐強さは昔からで、今回の腰骨の一件も、ずいぶん我慢した末の診察だったのだろうと推察。
数年前には転倒して大腿骨を骨折し、これで寝たきりか、と周囲が心配する中、生まれて初めて水着を着て、プールでリハビリに取り組み、自宅に戻って普通に生活できるまでに復活しました。今春には、人生で初めての飛行機に乗って、新潟市に来る予定でしたが、体調が悪く叶いませんでした。
埼玉県に住む夫の祖母も91歳。近所に住む親せきの力を借りながらではありますが、「あたしは誰にも迷惑をかけない」と一人暮らしを断行しています。
戦争があり、戦後の厳しい時代があり、その中を生き抜いてきたからでしょうか。ことにこの世代の女性たちの生きざまは、今の世の中から忘れ去られてしまった大切なものを教えているような気がします。
人に極力手は借りない、ユーモアは忘れず、粋に気風よく生きる−
生まれた大正という時代のイメージとも重なって、たくましさとともに明るさを感じ、いつも勇気づけられます。
日々つれづれ日記
author : fukushima-p | - | -